2021年10月13日 お習字の会始まる
| 日時: 毎月第2、第4水曜日 午前10時〜12時
場所:こもれび(旧住民交流センター)、サロンB
講師:島津須津子、笈田 昭
記事
島田須津子リーダーの言葉:
昨年10月から新たに陽だまりサロン「お習字の会」が始まりました。
筆を持つのは小学校以来と言われる方も多く、賑やかに始まりましたが、今では皆さん、お手本を横に、真剣にゆっくりと筆を運ばれお習字に集中されており、気が付くと静かな時間が流れています。
忙しい日々の暮らしの中、一緒にこんな時間を過ごしてみませんか。
笈田 昭 サブリーダーの言葉:
書の楽しさとは何でしょうか? 普段はあまり使わない毛筆と墨液を用いて白い紙の上に文字を書くのは、日常とは異次元の時を味わっているとも言えるでしょう。そしてそれは慌ただしい日常のさまざまな生活ルーティンから離れた“静の時間”でもあります。また、書を通して学べることも多いのです。
私は主として漢字(楷書、行書、草書)を、島田さんは“かな”を担当しています。漢字は智永の「関中本千字文」や趙子昂の「行書千字文」を手本にしています。中国は不思議な国で、千字文のあれだけの多様な文字を使っていたのに、今は意味の無い簡体字を平気で使っています。私は1979年に吉林省長春に2ヶ月滞在し、大学で講義しましたが、機械の“機”が“机”となっているのに驚いた覚えがあります。発音が同じなら簡単な方がいいと言うのです。あの長年に渡って育ててきた膨大な漢字文化を捨てることが、文化大革命とは、理解に苦しみます。
何はともあれ、この会の参加者の皆様には、千字文の楷・行・草の書法に触れ、書く楽しさを味わってほしいものです。
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