第28回「からだとこころの健康シリーズ」 |
骨粗しょう症予防 ―健康寿命を延ばすために―
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日 時:2025年5月31日(金) 13時〜14時30分
場 所:自治会館「こもれび」サロン1・2号室
講 師:京都民医連あすかい病院 病院長 中川裕美子先生
参加者:45名(含講師・あすかい病院3名)
1.司会の川岸理事長の挨拶
2018年を最後にコロナ禍などで、「からだとこころの健康シリーズ」が途絶えていましたが、久しぶりに再開でき、また多くの皆さんに来ていただき有難うございます。本日のテーマは私自身が手の指を骨折し、受診した際、主治医の中川先生に「骨粗鬆症の予防が大切です」と言われ本日の学習会を実施することになりました。
2.指人形劇
中川先生の手作りの人形劇で始まりました。題して「指輪のひみつ・骨を丈夫に」―モンキーDrと愉快な仲間達―。二人の陽だまり会員も飛び入り出演。
3.講演要旨
身長が縮んだり・骨折・腰背痛で骨粗しょう症に気づきます。特に女性はエストロゲンの分泌の低下で骨粗鬆症になりやすいと言われている。骨粗鬆症になると軽微なことで骨折する。そして骨折は要支援・要介護の原因になる。
予防には、
@運動と日光浴
60〜90分の散歩などの運動を週に3回を目安に行うこと
A栄養バランスの良い食事
一日のカルシュウム摂取は600ミリグラムを目標に魚介類・大豆食品・乳製品・野菜・海草・ナッツ類を摂る。喫煙や過度な飲酒は控える。
B転びにくい環境作り
必要な手すり設置、段差をなくす。夜は足元を明るく、障害物をなくすなどに心掛ける。
C診断と内服薬による治療について
ビスフォスフォネート製剤を使用する時は歯の治療が必須です。
4.質疑応答
Q:身長が10pも低くなった。骨粗鬆症でしょうか。
A:あり得ます。背骨は柔らかいので、骨粗鬆症の影響を受けやすい。
Q:週に6日毎朝ラジオ体操をしているが有効でしょうか。
A:ラジオ体操は"かかと落し"もあり大変良いです。
Q:20才代なのに骨密度が低いと言われた。
A:食事に影響されることもあるため、バランスの良い栄養を取るようにして下さい。
準備していた資料が足りなくなる多くの(特に山中町からは13名)で、サロン@・2号室は満室になり、皆さん熱心に聞き入っていました。骨粗鬆症予防及び現状を維持するための、日常生活面の注意事項など具体的でわかりやすい講演でした。
5.懇談
講演の終了後、中川裕美子院長はじめ病院スタッフの皆様と陽だまりの会理事との懇談が持たれました。
(佐藤 記)
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