里山活動報告
 


縄文土器の野焼き
 
と き   平成31年3月23日(土)
場 所青い鳥の谷・まん中広場
参加者33名
 
 当日は朝9時半頃から参加者が集まりはじめました。野焼きのための柴をさらに集めてくる班、いつもの炉の横にもう一つ炉を掘る班に別れ、作業開始です。

 火をおこすと、2月4日に『縄文土器を作ろう!』ワークショップの参加者と、自分で作ってきた土器や実験用の粘土板などをそれぞれ炉の周りに並べ、炙ります。土器の分厚いところや底などの水分が残っている部分をよく乾かさないと、焼成の際に割れる原因になってしまいます。

 じっくり火を起こし、温度が上がった頃を見計らって熾の状態にします。いよいよ土器を投入。一つだけ、底が剥がれてしまった土器がありましたがほとんどの土器は無事に焼き上がりました。

 土器が焼き上がったあとは、比叡平周辺で採れた湖・山の幸を使って調理実験です。2つの土器を使い徐々に火を強くしていきます。深鉢の形をした縄文式土器は熱効率が良く、汁物を炊いた土器は皆さんの予想よりも早くアクが吹き上がり、土器の縁まで迫りました。土器の縁の形も、吹きこぼれを抑えるために効率的な形をしているのか?それとも?炉を囲むおしゃべりも盛り上がります。

 最後は朝作った炉の火をしっかりと消し、埋戻しまですばやく完了。合計30人以上の参加を得て、10時から5時間に及んだ会は盛会のうちに終了しました。(報告:西原和代)